クリスマス後二日目の朝

 クリスマス後二日目の朝、私はシャーロック・ホームズに祝いを言っておこうと思い、部屋を訪れた。ホームズは紫色のガウンにくるまってソファに持たれかかっていた。右側のパイプ置きは手が届くところにあり、手元には、調べたばかりに違いない、皺だらけの朝刊が山積みされている。ソファのそばには木製の椅子があって、...

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確かに拙者は落胤で

 九兵衛から金三郎等に、召抱えの上切腹云々を密報したので、これには驚いた。「でも、確かに拙者は落胤で、証拠の脇差も持参の事故《ことゆえ》」 金三郎は半泣きになって愚痴を口走った。「駄目だよ。トテモ駄目だよ。池田家に取ってその落胤が飛出したので都合が悪いに相違無いのだから、先方に好意が無いのに、...

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今日は一大事の密議

       七

 野末源之丞の屋敷へ呼出された半田屋九兵衛。薄々娘との関係を感付かぬでもなかったので、これはきっと金三郎様に取られぬ前に、娘を所望されるのではあるまいかと、そういう心配をしながら罷り出た。「や、九兵衛。今日は一大事の密議じゃで。遠慮は入らぬ。近う」「へえ」「その方の宿泊人に...

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