過分の御褒美は勿論《もちろん》の事

「へえ――、それはどういう訳で」「いや、長く我等を世話してくれたら、過分の御褒美は勿論《もちろん》の事、次第に依ってはその方を士分にお取立てがあるかも知れぬが……や、緑なき衆生は度し灘し。どうも致し方の無い事じゃ。さァ御両所御支度なされえ。東中島の児島屋勘八《こじまやかんぱち》という店が好さそうに...

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ただ笑っていては困る

 半田屋九兵衛これには驚いたが、しかし冗談だろうとも考えて。「へへへへ」「いや、ただ笑っていては困る。これは本気で掛合致すのじゃから、チャンと胆《たん》を据えて掛ってくれねば、こちらにもいろいろと都合のある事じゃで」「いや本気で仰有《おっしゃ》るとなら、実に近頃お見上げ申した御方様で。どうもこ...

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土地での欲張り者

「何はしかれ、先ず酒に致そう」と色の黒いのが向き直った。「いや、その前に、当家の主人《あるじ》を呼出して、内意を漏らしてはいかがで御座りましょう」と総髪のがちょっと分別顔をした。「なる程、俊良《しゅんりょう》殿の云われる通り、それが宜《よろ》しかろう」と若侍は賛成した。 早速呼出された当家の主...

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